子ども向けカレンダーをGASで作成してみた
概要
- 子ども向けカレンダーをGAS (Google Apps Script) で生成するプログラム を作ったので紹介します。
はじめに
2023年、あけましておめでとうございます。 昨年は緑豊かな地方へ引っ越したり、第二子を出産したりしました。 皆さまにとって新しい一年が素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
さて、昨年末に今年のカレンダーを自作しました。
夫婦間はGoogleカレンダーで予定を共有していますが、年少の子どもとはこれまで口頭で予定を共有していました。
しかしながら、子どもとうまく予定を共有できていないなと思うことが多々ありました。おそらく「今月」「来週」といった日付の概念がまだしっかり理解できていないからだと思います。
まだタブレットでGoogleカレンダーを毎朝見てもらうというのも難しい(面倒な)お年頃なため、紙のカレンダーを使って予定を共有しながら日付の概念も学んでもらおうと思い立ちました。
こども向けカレンダーの要件
作成するカレンダーの要件として考えたものは下記です。
- [MUST] その月に撮影した家族の写真を入れる(例:1月のカレンダーには過去の1月に撮影した家族の写真を入れる)
- [MUST] 子どもが読めるように基本的にひらがなで書く(まだひらがなと数字しかしっかり読めないため)
- [できれば] カレンダーから月の満ち欠け、行事、季節感などの学びがあるようにする
- [できれば] 月曜始まり
なぜ自作するのか
まず初めに [MUST] の項目を満たすカレンダーサービスを探しました。最初に思いついたのは、みてね のカレンダー作成サービスです。これまでみてね にアップロードしてきた写真を使ってオリジナルカレンダーが作成できる1 のですが、残念ながら曜日などがひらがなで書かれたフォーマットがなく、幼児が日付を学びながらカレンダーを利用することは難しいと思いました2。
他にも写真入りカレンダーを作成できるサービスや、手作りカレンダーの販売はいくつかありましたが、カレンダーフォーマットが子ども向けであるもの(特に曜日がひらながで書かれたもの)は見つけられませんでした。
写真を入れられるカレンダーは子ども向けフォーマットじゃないし、子ども向けカレンダーは写真が入れられない(PDFや紙のカレンダー商品を購入する感じでカスタマイズ不可)という状況でした。
ということで、[MUST] を満たす既成品が見つからなかったので、自作するしかありませんでした。
自作カレンダー
手作業もトライしましたが12ヶ月分となるとあまりに面倒だったため、来年以降も使うかもしれないしと思ってGASでカレンダーのシートを生成しました。 カレンダー程度ならGASで細かいレイアウトまでコードでかけたので、シートへの手作業操作が不要で結果的に楽でした。
カレンダー作成のイメージ
「祝日」「二十四節気」「朔弦望(月の満ち欠け)」などは国立天文台暦計算室 が公開しているGoogleカレンダーをインポートしました。 加えて、家族の誕生日などを家族用のGoogleカレンダーからインポートしています。
また、子ども向けカレンダーへ表示する用語変換ルールをスプレッドシートにあらかじめ記載して利用しています。
例:1日→ついたち、元日→がんじつ 🎍
各月に貼り付ける写真はGoogleドライブから取得しています(URL直接指定も可能)。
おわりに
最近子どもが一人でトイレに行くようになったので、トイレにカレンダーを貼って予定を共有しています。
12ヶ月分をいっきに作成して簡単に製本するもの良いかなと思いましたが、今のところは1ヶ月づつ作成して貼っていくつもりです。
カレンダーに入れる写真を毎月選ぶのがこれから楽しみです。
- https://gift.mitene.us/blogs/column/campaign_20210702↩
- みてね は私の大好きなサービスです。プレミアム会員です!是非子どもが使えるカレンダーを作れるようにしていただきたいです。↩